「7月の研究会」と上海-琿春-ダッカ

                               姫田 小夏

7月の研究会(79日 エスカレラ)はACROSS JAPAN(株)の及川英明代表取締役をお迎えしました。姫田と及川講師とのご縁を振り返ると、日本の繊維産業の変遷が垣間見られます。

 7月の研究会(79日 エスカレラ)はACROSS JAPAN(株)の及川英明代表取締役をお迎えしました。姫田と及川講師とのご縁を振り返ると、日本の繊維産業の変遷が垣間見られます。

 

 最初に及川講師にお目にかかったのは2004年の上海。岐阜県のファッションショーの会場でした。及川氏は当時上海で、小島衣料の小島社長の片腕として、ファッションショーという「日本の繊維産業の新たな取り組み」を推進されていました。この奇抜なアイディアは、モデルやデザイナー育成を通じて周辺産業を活性化させる取り組みでもあり、小島衣料が先陣を切っていました。ビキニを着た素人女性のキャットウォークは確かにセンセーショナルなもので、編集部には賛否両論が寄せられたことを記憶しています。

 

 その後、小島衣料は吉林省に工場を出す計画に乗り出します。ファッションショーに続く奇抜なアイディアです。姫田は小島社長と及川氏に面会するために、上海から延吉に飛び、陸路ひたすらバス便でやっと工場に到着しました。そこは北朝鮮とロシアの国境近く。とにかく「すごいところに計画するのだなあ」と、今なお忘れがたい驚愕の思い出です。

 

 さて、場所は変わって東京。ちょうど去年の今頃、姫田は及川氏とバングラデシュ訪問の計画を練っておりました。小島衣料はなんとその後ダッカに工場を出したというのです。姫田にとっては三度目の「奇抜」です。「チャイナプラスワンはいい意味で中国を牽制する材料となる。日本の相手は中国だけではない、というアピールは中国にとってもいい薬だ」――及川氏とは新宿で四川の麻婆豆腐を食べながら、そんな話もしました。尖閣諸島を巡り日中に暗雲が漂い始める頃でした。中国を深く理解した上で、「中国のここはダメ」「日本人ははっきり言うべき」とする、その凛とした姿勢は大変好感が持てるものでした。その後、姫田は小島衣料のダッカ工場見学のためダッカに飛びました。十数年前バングラデシュの公用語を勉強し、日本のベンガル人脈もある姫田にとっては、バングラ復活の一大チャンスでもありました。

 

 アジア・ビズ・フォーラムはこのほどムック本「バングラ・ビジネス最前線」を出版致しましたが、出版に至る過程、経緯において及川氏の存在はとても大きく、「ご縁」という強い力を実感しないではいられません。及川講師は豊富な中国ビジネスのご経験を生かし、現在コンサルティングのお仕事でご活躍中で、姫田も多くを学ばせて頂いております。