【第90回】 中国の不動産バブルに急ブレーキ
125ヵ年計画のキーワードは「土地管理政策」 

[20111216]
この11月、上海の住宅販売戸数は過去6年の最低水準にまで落ち込んだ。住宅価格はここ半年、微増微減を繰り返しているが、物件によっては2割近く下落したものもある。あれほどボロ儲けしてきた不動産業界が、今まさに「死ぬか生きるか」の難題を突きつけられているのだ。

 

【第89回】 中国で日本産食品の輸入再開日本酒の中国進出は本格化するか 

[20111202]
事実上の輸入ストップが続いていた日本産食品・農産品だが、中国は1124日、輸入再開を発表した。奇しくも同日は上海で開催された第1回日本食品飲料展の第1日目。ここに参加した日本酒や焼酎のメーカーもこのニュースに笑顔を覗かせた。

 

【第88回】 「選挙?行くわけないよね~」権利はあっても棄権する、上海の人民代表選挙事情 

[20111118]
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16日、上海市の黄浦区と静安区を除く15の区と県で、5年に一度の人民代表の選挙が行われた。上海市や全国の代表は選挙で選べないものの、市民にとって身近である区や県の代表は直接選挙で選ぶことができるのだ。

 

【第87回】 2歳女児見殺し事件は氷山の一角神もホトケもない、中国共産党下での「道徳観」 

[20111104]
広東省広州市の2歳女児「悦悦ちゃん」の見殺し事件は、上海でも耳目を集めた。彼女が轢かれ路上に血を流して仰向けになっているのを、見て見ぬ振りで通り過ぎていく広州市民18人。それを収めた画像はまさに生き地獄であり、多くの市民の怒りを買った。

 

【第86回】 自分で歩けなくなったらそれまでさ――“たくましく老いる”上海の高齢者事情 

[20111021]
日本をしのぐスピードで高齢化が進む中国。市民はどのように「老い」を迎えているのか。筆者は、上海で証券会社に勤務する山西省出身の劉さん(仮名)とともに、高齢者をケアする「敬老院(老人ホームに相当)」を訪れた。

[20111007]

綿密な計画に則った「上海モデル」の都市作りは多くの専門家の関心を惹きつけ、また街の魅力は多くの人口をも引き寄せる。だが、筆者は最近、上海には「安全な都市づくり」という視点がいまだ十分ではない、と思うことがしばしばある。

[2011年09月09日]

「5年間で6人の首相」。中国の各紙は8月31日、第95代首相に野田佳彦氏が選出された記事に対し、こんな見出しをつけた。

 「あんたたちの首相はまた替わっただろ」――。

 鬼の首を取ったかのような突っ込みを覚悟せざるを得なかった。過去5年に6人の首相。5人目の菅直人首相の時までは、日本の首相の交代は上海市井の格好の話題だったからだ。当時、その嘲笑の目は日本人である筆者にも向けられた。

2011年8月26日

 中国各地で国民の不満が噴出している。今夏、上海虹橋国際空港では、近隣住民が飛行機の騒音で安眠できないことを理由に抗議活動を行った。警備の厳しい上海の空港で抗議活動が起こるとは、信じられない変化である。

[2011年08月12日]

1人当たりGDPが1万ドルを突破した上海が、一大消費地として成長を続けている。市街地で目にする消費の実態は、ワンランク上の生活を渇望する現状を示唆している。上海市民の消費性向と、その社会的背景を探った。

[2011年7月29日]

 中国鉄道部が重視していたのはおよそ「人命、安全」などではなく、己の懐の肥やし方であることを物語るエピソードがある。鉄道部の予算をほしいままにし、巨万の富を築いた男と女がいるのだ。

 筆者は上海で、ある人物を紹介してもらう手はずになっていた。その人物とは中国でも有数の「セレブ」で、まるで絵に描いたかのような中国成功物語の主人公だった。友人Wは今度一緒に食事をしようと言い、筆者も彼女との対面に興味津々だった。

【第79回】教育のグローバル化が猛スピードで進行中上海のインターナショナルスクールに“留学”する日本の子どもたち

[2011年07月15日]

 共産党国家の中国で教育の国際化が猛スピードで進んでいる。中国・上海では、ハード、ソフトともに教育インフラの整備が進み、欧米型メソッドを導入しグローバル人材の育成に乗り出す教育機関も増えた。

 中国国内の名門信仰から、時代はグローバルエリート育成にシフト。ケンブリッジ大学やハーバード大学など海外の名門への進学を目指す子どもたちもいる。そんな新たな競争が始まった上海で、日本の子どもたちも国際化の波に乗ろうと頑張っている。

[2011年07月01日]

魯迅がかつて留学していたという東北大学は、日中友好のシンボルとしての役割を今も担っている。「魯迅に憧れて」と門をくぐる中国からの留学生も少なくない。その東北大学が今、大学総長の研究不正疑惑で揺れている。

 

[2011年06月17日]

日本の中小不動産業者が、中国人顧客の開拓に本気だ。なかには中国人社員を雇って宅建を取らせる企業もあれば、中国語通訳を立ち会わせ7時間もの長丁場に汗だくで臨む「重要事項説明会」もある。

 

[2011年06月03日]

震災直後、中国人観光客が銀座の街から姿を消した。横付けされる観光バスから街に繰り出し、両手一杯にショッピングバッグを抱えた中国人観光客は、福島第一原発の事故とともに、潮が引くように見られなくなった。

 

[20110520]

「『インフレ対策のために不動産を買っておけ』と言うのはでたらめ、今不動産を持っている人はすぐに売り払ってしまえ」中国の著名エコノミスト、謝国忠氏の発言が波紋を呼んでいる。

 

[20110506]

町工場では水面下で中国シフトが始まっている。2010年から本格化した第4次中国進出ブームも、311日以降、その動きをピタリと止めた。が、震災から1ヵ月を経て見えてきたのは、むしろその加速である。

 

[20110422]

先日、上海の友人Dはメールで「日本人は今、いったい何を食べているのか?」と尋ねてきた。どうやら中国では「日本の食品は全滅だ」と思われているようだ。

 

【第72回】 評価高まる“日本食品”も風評被害が追い打ち
賃料高騰に悩む上海市場の日中ビジネス 

[20110408]
震災発生から1ヵ月、上海市場もその余波に襲われている。日本の食品販売をはじめとする物販業や、その食材を使っての飲食業は大打撃。現地でビジネスを展開する多くの日本人が頭を抱えている。

 

【第71回】 機を見るに敏なのか、流言に弱いのか――震災による中国人のパニックは日本人以上の面も 

[20110325]
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20日、羽田空港の中国線出国カウンターには中国人の長蛇の列ができていた。上海の虹橋空港では31214日にかけて通常の3倍の入国者数を記録、浦東空港でも1115日にかけて、およそ1万人の中国人が帰国した。

 

【第70回】 32行が上海に拠点設置。中国金融市場に打って出た日本の地銀の明暗 

[20110311]
日本の地方銀行が中国に構える拠点の数が増えている。今年3月には群馬銀行、第四銀行が加わり、上海だけでも32行が駐在員事務所を置いている。日本の地銀は2月現在で63行、その半数以上が中国に出たというわけだ。

 

【第69回】 飛び火した「茉莉花革命」も立ち消えの予感、左傾化懸念も――共産党幹部にすら見通せない中国の“行く先” 

[20110225]
チュニジアのジャスミン革命を受けて、中国でも13都市で集会が持たれ、「茉莉花革命」に世界の注目が集まった。しかし北米発信の中国語サイト「多維新聞」は、「これはおふざけだった」という内容の記事を発表した。

 

【第68回】 菅首相が在日中国人向けメディアに送った
春節メッセージに見る日中関係改善の“本気度” 

[20110211]
在日中国人向けの中国語週刊紙である「東方時報」の1面に、菅直人首相の春節祝賀メッセージが掲載された。中国語で書かれた「菅直人首相向華人祝賀春節」の真っ赤な見出しは、上野駅の売店でも人目を引く。

 

【第67回】 甘く見てはいけない中国消費市場攻略
「日本で売れるから中国でも売れる」
「高いものほどよく売れる」の迷信 

[20110128]
中国消費市場への売り込みが熱い。とくに所得の高い上海市場に日本企業は攻勢をかけるが、現実は甘くはない。むしろ指摘されるのが上海市場に対する認識の甘さで、“迷信”に踊らされた日本企業が足元をすくわれている。

 

【第66回】 開業後の行方が気になる上海ディズニーランド――中国サービス業の現状と限界  

[20110114]
上海万博閉幕の熱気も冷めやらぬ昨年115日、地元紙「東方早報」は一面でミッキーマウスのイラストを掲げ、「上海ディズニーランド(SDL)が調印へ」と報じた。果たしてSDLは中国で成功できるだろうか。