【第141回】 落胆して帰国する日本人観光客 

観光でも進む「脱中国」の動き 

[2013年12月20日]

年末年始の海外旅行需要が好調に推移しているが、大手旅行代理店では奇妙な現象が起きていた。あれほど人気だった中国旅行のパンフレットが、店頭から忽然と姿を消していたのである。代理店職員に尋ねてみると……。

 

【第140回】 日本を悪者扱いし日米関係の仲を引き裂く 

中国のプロパガンダ術に日本は打ち勝てるか 

[2013年12月06日]

12月2日、米バイデン副大統領が訪日し、安倍晋三首相と会談した。「米国は東シナ海の現状を一方的に変更しようとする中国の試みを深く懸念している」と述べ、その二日後に訪中する際は、日米の共通の見解を中国政府に伝えるものと期待されていた。ところが……。

 

【第139回】 なぜ中国では町工場が育たないのか 

[2013年11月22日]

中国製造業が自信を失っている。「世界の工場」と騒がれたのも束の間、過去10年の栄光は衰退に転じようとしている。なぜ工業の高度化が進まないのか。製造業のすそ野を支える中小企業にフォーカスしてみたい。

 

【第138回】 「安倍政権は邪魔でならない目の上のコブ」

現地に身を置いて感じる中国の地団太 

[2013年11月08日]

このところCCTV(中国中央テレビ)は日本批判のトーンを強め、安倍政権を「中国10+ 件の脅威を煽っている」「歴史を認識しない」「民族主義だ」「日本のメディアは煽っている」などと激しくなじっている。昨年9月の反日デモ当時に再び戻ったかのような雰囲気だ。

 

【第137回】 景気後退でも不動産価格は高騰 

中国で贈収賄が一向に減らない理由 

[2013年10月28日]

中国の不動産価格がまた上昇している。国家統計局が10月発表した今年9月の70都市の新規分譲住宅価格は、なんと温州を除く69都市で上昇を示した。政策的にも「上昇を許すべきではない」とされた北京、上海などの大都市でも20%を超える上昇となった。

 

【第136回】 「中国という隣人」との軋轢 

日本と同じ悩みを抱える国・ブータン 

[2013年10月11日]

世界第3位の面積を誇る中国は、総延長2万2800kmの国境線をもつ。中国の資料によれば世界最多の14か国と陸上での国境を接しているが、中国はそのほとんどの「隣国」と、国境問題や領土問題を抱えている。ヒマラヤの小国である「ブータン王国」もその一国だ。

 

【第135回】 外国企業の投資を狙う日本の「国家戦略特区」は

中国・韓国の改革開放戦略に対抗できるか 

[2013年09月27日]

今年6月、アベノミクス第三の矢の要として、新たな成長戦略「日本再興戦略」が閣議決定された。その中で「国家戦略特区」は、世界の企業からの投資促進を狙うものと位置づけられているが、そこでは日本の“大胆さ”、 すなわち“本気度”が試されている。

 

【第134回】 反日暴動から1年、「政冷経冷」の中国で

日本ブランドは復活できるのか? 

[2013年09月20日]

2012年9月の反日暴動から1年が経った。尖閣諸島をめぐる中国10+ 件の挑発は止まるところを知らず、日本企業の対中ビジネスはかつてない逆境にある。だがそんななかにも、「日本ブランド」復活の兆しは垣間見られる。

 

【第133回】 その先に「日本の未来は見えない」のか 

東京オリンピック招致成功、中国の反応 

[2013年09月13日]

2020年の夏季オリンピックとパラリンピックは、東京開催に決定した。北京五輪以来、3大会ぶりのアジアでの開催である。とはいえ、ここ上海での反応はいまひとつだ。メディアは東京招致の成功を大々的には取り上げていない。

 

【第132回】 日中間に懸案山積のなか進む若者の中国語離れ 

今こそ草の根ダイレクトコミュニケーションが重要 

[2013年08月30日]

「『今、何のために、中国語を学ぶか(教えるか)?』ということを、より真剣に考えているこの頃です」――先日、そんなメールを頂いた。送り主は高校生や、大学の第二外国語選択の学生を対象に中国10+ 件語を教える講師のAさんだ。

 

【第131回】 高齢化する「日中友好」 

[2013年08月02日]

「日中友好」を掲げる団体は数多くあるが、実際の活動は停滞している団体は少なくない。その「事情」は察するに余りあるが、逆境においてこそ、彼らの出番なのでは、とも思う。

 

【第130回】 知られざる中国シャドーバンキング問題の一側面 

20万社を数える鉄鋼専門商社に連鎖破綻リスク浮上 

[2013年07月19日]

中国10+ 件経済の減速で、好況下では明るみに出ることがなかった不法ビジネスが、徐々に表面化している。バブル崩壊の危機にさらされているのは不動産だけではない。「影の銀行」は鉄鋼の世界をも支配しており、昨年来、鉄鋼業界の連鎖破綻が取り沙汰されている。

 

【第129回】 押し寄せる大陸人に香港市民はガマンの限界

同じ華人でも似て非なる存在、香港人と中国人 

[2013年07月05日]

香港人と中国10+ 件人は、似て非なる存在である。英国領香港は中国に返還され、「一国二制度」の下に置かれてからすでに16年の歳月が流れたが、昨今は“香港人”というアイデンティティに帰属感を高める地元市民が増えている。

 

【第128回】 「自動車のエンジンも現地生産で」

中国側の要請に日本企業はどう応えるのか 

[2013年06月21日]

今年6月、江蘇省某市から「投資誘致ミッション」が来日した。当日、その壇上に立った中国側の代表は、来場した日本企業に向けてこう呼びかけた。「エンジンが欲しい。これさえ出揃えば、自動車産業チェーンのすべてが構築される」

 

【第127回】 農地集約のインセンティブは「豪邸」 

農業の大規模化で崩壊する中国の農村 

[2013年06月07日]

かつての農業大国・中国でいま進んでいるのは“農村の崩壊”だ。耕地と食糧生産の不足を背景に農業の大規模化が進んでおり、農業の担い手にまとまった土地を提供するための農地集約は、日本と共通する課題でもあるが……。

 

【第126回】 温州経済の不動産バブルは破綻 

中国全土に飛び火する可能性も 

[2013年05月24日]

温州人といえば、中国では「不動産転がし」の代名詞。彼ら投機集団が出現した地方都市は不動産価格が値上がりするという神話も生まれたほどだ。改革開放経済の黎明期をリードし、いち早く巨万の富を得た彼らだが、はたして今も笑いが止まらないのだろうか。

 

【第125回】 世界の覇者になりたい中国の虎視眈々 

[2013年05月10日]

09年以来、中国10+ 件は欧州を超え、今やアフリカにとって最大の貿易パートナーだ。この3月には習近平国家主席がアフリカ3ヵ国を訪問、経済協力の合意に達している。しかし、この訪問に対し欧州メディアからはこんな声が上がった。「中国10+ 件の新植民地主義だ」――。

 

【第124回】 怖くて肉まんが食べられない!

中国・豚の死骸漂流事件の内幕 

[2013年04月26日]

上海市内を流れる黄浦江に大量に漂流した豚の死骸。当局は3月12日に公式コメントを発表した。その内容は「養豚業者が火葬にする費用がないため河に流した」というものだった。だが、上海市民は納得してない。

 

【第123回】 上海市民を襲う鳥インフルエンザ

怖いのは「安心して食べられる食品」がなくなること 

[2013年04月12日]

鳥インフルエンザウィルスによる被害は4月10日時点で、中国10+ 件全土で感染者33人、死亡者9人に増えた。そのうち上海市では15人が感染し5人が死亡するなど、高い比率を示し、あちこちに影響が出ている。同日午後、筆者は街に繰り出し、鳥インフル影響下の上海を歩いてみた。

 

【第122回】 反日デモから半年、

日本製品ボイコットは回り回って中国自身に 

[2013年03月29日]

昨年9月の反日デモ、そして日本製品ボイコットを旗印にした日本経済への制裁から半年が経った。現地の日系企業にとっては、いまだその後遺症を引きずる結果となっており、一見、制裁は成功したかのように見える。しかし、果たして本当に彼らの狙い通りになっただろうか。

 

【第121回】 中国の大気汚染発生の現場

上海郊外の製鉄所城下町・宝山区を行く 

[2013年03月15日]

上海市宝山区といえば、上海でも名だたる工業地帯だ。その中核となるのが宝山製鉄所、日本人にとっては、山崎豊子氏の長編小説「大地の子」の舞台として知られているところである。筆者は今年2月、この「鉄の街」を歩いた。

 

【第120回】 激増するPM2.5、「癌の村」続々発覚……

改善への道筋が見えない中国の環境汚染 

[2013年03月01日]

中国で大騒ぎとなったPM2.5問題。今年1月12日、北京ではPM2.5の数値が国の基準値の約13倍を記録。北京のみならず、中国の30都市でこの1月だけで合計4回のスモッグが発生し、深刻な大気汚染が問題となった。

 

【第119回】 反日デモでイトーヨーカ堂が

ほとんど無傷だった理由 

[2013年02月15日]

2012年9月の反日デモで、中国の日系小売店舗はその標的とされ、デモ参加者による破壊行為や略奪行為が行われた。しかし、イトーヨーカ堂の店舗だけは北京でも成都でもほぼ無傷だった。その理由はどこにあるのだろうか。筆者は、ある人物にスポットを当てた。

 

【第118回】 「春節のギョウザ」か「照射の練習」か!?

火器管制レーダー照射に飛び交う憶測 

[2013年02月08日]

2月5日、日本のトップニュースに再び尖閣諸島が躍り出た。「中国艦が海自艦に射撃前レーダー照射」――。ひとつ間違えれば戦闘状態に突入だ。一触即発のセンセーショナルな事態に、日本列島が震撼した。

 

【第117回】 習近平新政権が指導する「都市化」政策で

中国経済はまたもや“不動産頼み”の時代が始まる? 

[2013年01月25日]

「冬の時代」だったはずの中国の不動産市場が復活しようとしている。2012年12月、中国70都市における住宅販売価格について中国国家統計局は、「54都市で前月比上昇、40都市で前年比上昇」とし、ここに来て新たな動きを見せ始めている。

 

【第116回】 浮き彫りになった“言論の不自由”

「南方周末」事件から見えてくるもの 

[2013年01月11日]

年明け早々、中国では、週刊紙「南方周末」が当局の介入により記事改ざんを強要されたという事件が取り沙汰されている。当局が「南方周末」編集部に対し、新春特別号である1月3日付の社説を含む記事の差し替えを強要したものだ。